やあ。また語りたくなったんだ。
今日はベルセルクの話だよ。
私の性癖に色んな意味で衝撃を与えた漫画だよ。
三浦建太郎先生がお亡くなりになりました。
ご冥福を……と言いたいところですが、
ベルセルクの主人公であるガッツはこう言いました。
「祈るな! 祈れば手が塞がる! てめエが握っているそれは何だ!?」
私はデジタル専門、オンラインでしか活動していないしがない物書きです。
ですが、偉大なる作家三浦建太郎先生に敬意を持って、また新しい作品で何かを生み出すことで剣に代えさせていただきます。
そのための思い出をつらつらと。
さて、未完の大作となってしまったベルセルク。
出会いはいつだったでしょうか。
確かド深夜にやっていたアニメだったかと思います。
重苦しい絵、幻想的な主題歌、(今考えれば平沢進さんとの出会いもここでした)救いのなさそうな展開。
既刊ほどんど読んだ今だからわかるんですが、黄金時代を主軸にしてるんですよね。だからパックとか出てきません。
(後にマンガ夜話でちょっとベルセルクの話に触れ、パックの話題になった時「誰だそれ」って思ったものです)
で、まぁ、黄金時代主軸な訳で。最終回が確か蝕でした。
ええ、あの蝕です。
ほとんどうろ覚えなんですが、なんかグロい世界観でひっちゃかめっちゃかになっててガッツが「グリフィス……!」とか言ってた記憶しかありません。
キャスカのあのシーンとかあったのかな。
覚えてないです。無意識に忘れようとしているのかもしれません。
で、幼い私は「なんだこりゃあ……」と思ったんですね。
確かFF7のクラウド見て「なんかガッツみたいな武器持った金髪の兄ちゃんがおる」と思った記憶があるので、それよりは前だったのではないでしょうか。
(追記:今調べてみたらFF7の発売日の方がアニメ化より先でした。ので、思い返して「あーベルセルクから着想を得たんだな」と思った、の間違いだと思います)
いやあやふやですが。
まぁ、自分もゲームを制作にいっちょかみさせてもらえるようになり、両手剣に「りゅうごろし」なんて名前の武器をぶっこんだりもしたのですが、それはともかく。
で、まぁ私も年を経まして、マンガParkというアプリに出会うんですね。白泉社の漫画がほとんど無料で読める神アプリです。
で、その中にあったんです。「ベルセルク」が。
いよいよ読めるぞ、と。
パックとはなんぞや、という謎が解けるぞ、と。
毎日毎日ちびりちびり、時にはこっからここまで無料!って期間もあり、どばっと読んだ訳です。
まず思ったのは圧倒的な画力。
アニメでも思いましたが、書き込みが尋常じゃないんですよね。
そして重苦しいストーリー。いやー、ダークファンタジーここに極まれり!って感じですよ。
DODプレイ前に読んでたらまたDODに違う感情を抱いていたかもですね。崩壊した世界の後を「わー、蝕みたいやー」とか思っていたかもしれません。
で、パックの謎も解けました。
マスコット的おくすり妖精さんでしたね。しかもあの可愛らしさで男の子。
四六時中ケガしてるガッツの必需品でした。
で、ファルネーゼ様やセルピコ、イシドロやシールケ等の魅力的なキャラクター。
黄金時代のキャラも魅力でしたが、それとはまた別の魅力。
セルピコとファルネーゼの色んな意味でズブズブの主従関係、イシドロやシールケの同年代お子様ケンカップルは良いものです。
でもファルネーゼ様もシールケも矢印向けてんのはガッツなんですよね! よ、主人公! モテモテ!
そのガッツはヒロインたるキャスカを救う為に奔走している訳ですが。
心が壊れてしまったキャスカ。
「うー」「あー」しか言えない、幼児退行してしまったキャスカ。
あの気丈で強かった女剣士のキャスカがこうなってしまうなんて……、と絶望しましたが、そりゃああんな目にあえば心も壊れるわ、と思いましたね。
グリフィス的には「自分裏切ったガッツの目の前で惚れた女犯したろ。まぁええやろ、キャスカ結構自分に惚れてたっぽいし?」みたいなノリだったのかどうかも今やわかりませんが、どのみち幼少期のトラウマで人に触れられるのも嫌だったガッツを癒やした女性をぶっ壊されたんですよね。
ああガッツ。どこまで不憫なんだ。そしてキャスカも。
私はこのふたりに幸せになって欲しかった。
だからキャスカが(割と最近になって)復活したと聞いた時は「ああー……よかった……」と本当に安堵したものです。ガッツを見てフラッシュバックすると聞いた時は「まだ試練を与えなさるのか……」と絶望もしましたが。
マンガParkではキャスカの心の中で記憶を拾い集めているところで終わってますからね。
その後はわからないのです。
まぁ、色んな意味で衝撃的で、大好きなマンガです。
結末がわからないのが悲しくて仕方ない。
髑髏の騎士とは?
あのキャスカに似た子供は?
ゴッドハンドたちは?
グリフィスは本当は何をしたかった?
ガッツたちの旅の終わりは?
すべてわからないままです。
ですが、今はただ、三浦建太郎先生が残してくれた作品の熱に酔い、そして書き続けることを誓いましょう。
祈るな! 手が塞がる!だから、私のベルセルクへの愛を書きました。
大好きです。これからも、ずっと。
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