このような素晴らしいダイレクトマーケティングを聞き続けてずっと気になっていたスイクラです。
1月になったら買おうと思ってました。
そしたら
OK、買おう。『ようこそ、スイートクラウン城へ』
以下ネタバレ有りの感想。
[2回]
攻略対象の印象は
「あー、今時の絵柄でね。綺麗めの乙女ゲーのアレね。OK、OK。萌え転がるかはわかんないけどストーリー重そうだし、そっちで楽しもうかな」でした。
初めは。プレイした感覚は
「あー、こういう雰囲気ね。OK、OK。ダークな御伽噺系ね。歪みの国のアリスに感覚が似てるなぁ。えげつない描写もあるなぁ。コンシューマの乙女ゲーとしては異色かもしれないなぁ」でした。
初めは。書いたとおり、雰囲気は退廃的な雰囲気の乙女ゲーです。
平凡であり続けようとする主人公が、コミュ障のメインヒーローやガチの加虐性癖者や爽やか残念系男子を装う腹黒男とか、いきなり「お前の弟になってやる」と言ってくる俺様や、そんな中で異質に普通の男子に囲まれて招待されたお城で少し奇妙なお茶会を楽しむだけのつもりが自分のせいで夜は明けずお城から出られなくなり「悪魔にならなきゃ全員出られないぞ☆」な状況に追い込まれる所からお話は始まります。(長いな!)
主人公に感情移入できなくても大丈夫です。
物語は絵本の御伽噺を読むように進んでいきます。
プレイヤーは傍観者であり、主人公は常に『柘榴』であり続けます。
というか、この世界観で主人公に感情移入したら発狂しちゃうよ!!サブキャラまでしっかり狂気じみた登場人物。
その狂った世界から一時も逃げることすら許されない世界観。
アハハ!なるほど、こいつぁ赤目の信者向きだ!何も考えずにプレイしたら序盤で世界観の全ネタバレを喰らう古橋くんルートの深愛バッドでした。
公式の推奨順は密原→久瀬→日之世→古橋→全ルート後開放される真相なんですよね。
プレイして納得しました。
まぁ、なかなかに狂った世界観の中で私を癒やしてくれたのは「自分を守ってくれる」と公言してくれた『自称弟』の久瀬くんでした。
ルート入りました。
アッパー喰らいました。いや……うん……序盤の時点で想像はしてた……してたよ……。してたけど……うん……。
「君の為だけに作られた甘い甘いお人形」という事実はしんどい……。で、どんどん進めて行くとどんどん喰らうジャブ!フック!ボディブロー!
そしてもう最初の方からなんとなく察していた真相ルートで
「いやああああああああああああああ」という展開!!
今まで這々の体で心を通わせてきた私のオフレンダたちが強制的にぐちゃぐちゃにされて無理矢理食べさせられるうううううーーーー!!!無事KO。とても楽しかったです(ズタボロでサムズアップ)。
オススメできるかどうかというと、「歪みの国のアリスの世界観が好きで乙女ゲーに抵抗なかったら是非やろう」、「DODの雰囲気が好きで乙女ゲー好きなら是非やろう」。
プレイのお供には熱い紅茶とチョコレートを。アイスクリームを。マカロンを。プリンを。ビスケットを。
晩御飯は泣きながら鯖の味噌煮を食べました。
いやぁ、ごちそうさまでした。
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